犬の気持ち
小さいころから犬を飼っていた。
私は小さいとき他人の感情をことさら考えたりしなかった。
犬も人と同じで感情にことさら注意を払ったりしなかった(詳しく説明すると小さいときは犬は人語を話さない人のようなものだと思っていて、人も犬も同じようにその感情にあまり関心を持たなかったという意味である)。
しかし大人になってあらためて犬を見るとしっかり犬なりの感情や考えがあることを知って驚いた。
人間のような表情筋はないけど、確かに人間と同じように感情を感じているのがわかる。
笑っているとき、嬉しいとき、楽しいとき、緊張しているとき、心配なとき、さみしいとき、居心地がわるいとき、不思議に思っているとき。はっきり感情があることを感じる。そして犬なりの考えも。