感情のない人たち
自分の生まれ育った場所は感情が豊かな人が多かった。
それが当たり前だったので、それが豊かであるなどと思わなかった。
それから別の県に引っ越した。
すごく違和感があった。まわりの人の感情が薄いのだ。
「打てば響く」の逆で、ただ心が固着している感じ。
そうであるのに、他人や動物が痛めつけられる様子を見たときには異常なほど大笑いしたりする。
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自分にとっては生まれ育った場所のテンションが普通だ。
引っ越してからここまで、感情を押し黙らせるよう強制されてきて苦しい。
はっきり言うと、私の視点から見ると、辛気臭い人が多くて本当にかなわない。
反応が鈍い人が多くてやりきれない。こんな状況でどうやって楽しめると言うの。
「打てば響く」が自分にとっては当たり前なのに、「ぬぼー」っとした感じにいつも行き当たる。泥沼に足をとられて、そのまま沈んでいくような感覚で力が抜ける…。
しかし自分もいまやそうなっているのである。だから周りがそう見えるのだと思う。
このような精神的態度でいることは本当につまらなく、苦しく、嫌である。
馬鹿々々しさすらある。大事なものを毎日ゴミ箱に捨てているかのよう。
なにか狂った設定のお芝居の役をずっと続けているかのようである。
こんなことはもう続けたくない。