自立とはなにか

自立とはなにか。

 

私が思うに、言葉や概念としての「自立」は自立の状態を指す言葉ではない。

自立を「自立」という言葉やほかの言葉では真に説明することはできないと思う。

言葉で説明される自立の概念は理性によるもの。理性の扱える領域は感覚に比べて大変狭く、実際に対してフィットするものには原理的にどうしたってなり得ないと思う。

 

自立にはまず言葉が指す「概念」や「常識」から抜けることが条件だと思う。

 

自立の意味を説明されて、それに従って行動して、それが達成できた状態を("客観的"に)自立と呼ぶ…。

 

これって直感的になんだか矛盾を感じないだろうか?なんとも下らなく感じないだろうか?

「自立」という言葉は本当にそんな下らない状態を指すのだろうか?

「自立」ってそこまで人間を下らない存在に貶めた状態を指す言葉なのか?

純粋な子供が大人からこんなことを聞かされたら絶望するだろう。

 

自立にはまず言葉、概念、常識から抜けることが必要だと思う。

そして素直な心が求めるものと行動がマッチしているのが自立だと思う(この一文は水面下では言葉で説明しえないことは言葉で説明できないと言っている)。