知能は連想によって問題の単純化を行う心理機能である説

巷で流行っていた「謎解き」ゲーム、IQなるものを測るのに使われる行列推理。

これらに対するときに使う、大脳系が司るとされる「知能」と呼ばれる心理機能。

 

いままで私は「知能」がなにかよくわからなかったが、最近思うことがある。それは、なにかめんどっちいことに当たるときに、似た条件を連想し、もっとも単純化した条件およびもっともたやすい解決策を導き出すのが知能なのではないか。

RAT(Remote Associates Test)で測れる連想力や抽象化力はクイズを解くためではなく、このためにあるように思う。

 

つまり知能は、問題から連想に連想を重ね、実行が非常にたやすい「蟻の一穴」を見つける心理機能なのではないか。

G・ポリアの「いかにして問題をとくか」(丸善出版)の内容を言い換えて、「ここまで単純化すれば解ける」という条件を連想によって見つけるのが知能と呼ばれている心理機能なのではないか。

 

蛇足だが、問題を問題ととらえなければ、問題は問題たりえず、解決する必要性もまたない。そこに人間の優劣はないのではないか?

そして人が問題としてぶち上げることとはいっさい関係なしに地球はまわっている…。陽光が降り注ぎ、雲がながれ、鳥はさえずり、草木は風に揺れている。