ブループリント

自分がこれからどうなっていきたいか、どういう生活をしたいかいろいろ考えていた。

 

するとある根本的な考えに行きついた。

 

その考えに身を任せていると、自分がどういう目的をもって生まれてきたのかわかった。

 

どんな技巧的な小説も、どれほど意外性に富む小説も、多くの人に理解されうるように作られている。

 

「真実」はそのようなものではない。当事者にだけ紙一重で、ギリギリで理解できるようになっている。

どんなに懇切丁寧に説明しようが、一般に絶対に理解できない。当の本人である自分だけがなんとか理解できることなのだ。

 

この目的に照らすと、自分の生まれ育った環境、自分の体や顔のつくり、感情、性質すべてが綺麗に辻褄が合うのである。

 

しかし授かった知識によるとこのブループリントは絶対的なものではないらしい。今の自分の感覚や好みが優先されるらしいので、必ずしもこれに従わなくてよいらしい。