この土地はどんな土地?
地名(都市名)を出すのは控える。
この土地はなにもないが、嘘、幻想、まがいもの、作り物なら両手に抱えきれないほどある。良くも悪くもそういう土地である。
年に数回人々がお参りする〇〇(一般名称)は人々のあらゆる念が雑多に集まり絡まった、仮に可視化すると凄まじい光景になる場所だと思う。
この土地はそのような人々の念を実体化したかのような場所である。たしかに触れるのだが、それは本物ではない。なにも実体がないのである。
案山子の群れのなかで延々「あの案山子はけしからん」などと文句を言っている人がいたら相当ホラーな光景であると思う。しかしその光景は実在する、この土地では。